日記

真夏に涼を
2021.07.16

ニセイカウシュッペ山激走から翌朝、疲労感はあるものの、想像よりはいい状態だった。
7泊させていただいた部屋にありがとうございましたと一礼し、愛別町(あいべつちょう)へと出発。1キロほど歩くと小学生の時に体験したアイスパビリオンが目に入った。年中マイナス20℃の世界が体感でき、中にはマイナス41℃も体験できるスペースがある。外気温は25℃、45℃以上の気温差だ。
マイナス41℃を体験すればその差は65℃にもなる!

入場料を払い、半袖半ズボンの上にフード付きの防寒コートを羽織って、いざ中へ!これくらいの気温は北海道なら毎年のことではあるが、真夏に体験するとなると話は別だ。案内人の方が終始半ズボン姿を笑っていた。
入口で体験用のシャボン玉を渡していただいたので、早速マイナス20℃の世界でシャボン玉を作った。意外にもこれが面白く、ついつい夢中になってしまった。常温なら触れると割れてしまうシャボン玉が、ここでは落下中にゆっくり凍りついて、そのままの形をとどめて床に転がった。指で触れるとふわりと割れて、氷の結晶となりキラキラ輝いた。たくさん作った中には、割れずに手のひらに乗せることもできて、とてもいい経験ができた。
そのあとは、30年ぶり近い過去の記憶を呼び覚ましながら、マイナス41℃を体験し、恒例のバナナで釘を打ちつけて終了した。身体があまりの気温差に対応出来なかったのだろう。午前中はだるさが残ってしまった。

アイスパビリオンの隣には熊牧場があり、年齢30才にもなる羆を見学した。
りんごを購入して、檻の中の羆たちに見せると、ちょうだいちょうだいと手を器用に動かした。ここの羆は野生ではないが、体格や手の大きさには驚いた。
ニセイカウシュッペ山へと登る前にここへこなくてよかったと思った。

2つの施設で予定よりも長く過ごしてしまったため、午後は30℃を超す中を走り続けることになってしまった。
やはり野生の羆には、山でも里でも絶対に会いたくないと思う1日となった。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです