大雪山系縦走を終えてから1日の休養を挟み、3日が経過した。
本来ならば、6日に層雲峡から上川町内の宿へと歩く予定だった。しかし、上空に寒気が流れ込んでいる影響で、3日間の雨。残り3座となり、気持ちよく流れるように登り、ゴールへと進ませてもらいたいところだが、そう簡単ではない。

ようやく天気予報で10日もしくは11日にニセイカウシュッペ山に登れそうな感じとなった。さらに予報がいい状況になることを信じ、3日遅れで層雲峡を出発する。
見事な柱状節理の渓谷美に見とれながらも、足は止めずに出発からたんたんと走った。
宿までは21キロ。道中はとくに立ち寄るところはない。歩いてでも4時間もあれば到着できるが、走った。

理由は次のニセイカウシュッペ山が、登山口までの舗装路林道往復48キロ以上、登山道往復11キロとなるため、当日は走る必要があるからだ。
約60キロとなり、この旅では最長となる。百名山や2百名山の時でも、登山を含めて1日60キロはそう多くない。荷を背負って長く走ることに少しでも体を慣らしたく、今日は走ることにした。

その結果、出発から3時間で目的地となる宿に到着してしまった。
宿に隣接する飲食店でラーメンを食べながら、明日以降の天気を確認した。
すると…明日明後日の予報が朝よりも下方していた。結局、町内でも数日の停滞となることが決まった。