日記

雷雨
2021.06.30

縦走5日目はヒサゴ沼避難小屋にて停滞を決断。理由は雷雨のため。
前日はヒサゴ沼避難小屋前のキャンプ指定地にてテント泊だったが、今日は午前中から雷鳴が響きわたっていたため、テントを撤収し小屋へと逃げ込んだ。日中は晴れる時間もあったが午後3時過ぎから激しい雷雨となった。雷雨は夕方まで続き、日没前にようやく静まった。案の定、キャンプ指定地は水たまりとなってしまった。

本来、ヒサゴ沼避難小屋は緊急時での使用のみが許されており、常用することは認められていない。したがって、縦走計画に避難小屋利用を盛り込むことはできないのだ。そのため、大雪山系の縦走ではテントでの宿泊が必須となってくる。
さらに、コロナ渦ということも、相まって、初日の上ホロ避難小屋のように、緊急時以外の使用が禁止となっているようだ。

コロナ渦でなくとも、アルプスのような有人の営業小屋が皆無に近い大雪山系の縦走は、テントでの宿泊日数も多い上に食料の補給もできないため、日数分+αを全て背負わなくてはいけない。それが影響している為なのか、上ホロ避難小屋のトイレやヒサゴ沼避難小屋のトイレには、目を疑う程の大量の廃棄物が捨てられていた。
山にトイレが設置されていることだけでもかなり助かるにも関わらず、それをゴミ箱のように扱う登山者がいることは明白だ。自分が背負って来たものは、自分で背負って下ろすのが当たり前のマナー。そもそも、トイレはたくさんの人たちの手により管理され、数年に一度、屎尿処理がヘリコプター等を使って町へと下ろされているのだ。当然、処理できない廃棄物が入っていれば、投げ捨てた本人ではない第三者が、代わりに処理をする事になる。それも、トイレ内に掲示され、利用者への注意を呼びかけているのだ。したがって、知らなかったでは言い逃れできない。
いかなる理由があっても、山や山小屋、トイレに自分が背負ってきて、食べ終わったモノや使わなくなったモノを捨ててはいけないのだ。
登山者のモラルはまだまだ低いように感じる一日だった。

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