十勝岳、オプタテシケ山
2021.06.27
上ホロ避難小屋のキャンプ指定地を6時に出発。登山者のみなさんからの「ヨウキさ~ん、頑張って行ってらっしゃい!」との声に「おはようございます!ありがとうございます。行ってきまーす。」と手を振って見上げる十勝岳へと歩き出した。
振り返ると十勝岳に登るのは7年ぶりのこと。意外にも百名山以来だった。
火口からの噴煙が以前よりもやや多い気がした。3百名山の旅中にも噴火警戒レベルが2になることもあった。そのため、山頂に立ち入ることができない時もあったのだ。
現在はレベル1、自分の記憶の中の噴煙より多い印象を受けながら、石車が続く最後の斜面を登り終えた。
高校時代から駆け登った日々が懐かしい山の一つ。晴れた十勝岳山頂に立つのは久しぶりのこと。朝一番の清々しさがあった。週末登山で登頂される人たちも皆さんイイ顔をされている。
縦走2日目はまだ始まったばかり、次に目指すのは15年ぶりとなるオプタテシケ山。学生時代に十勝連峰をオプタテシケ山まで縦走した。十勝岳から先はそれ以来の道のりだ。
広大な草花の無い台地が広がり、火山である美瑛岳の荒々しい山肌が圧倒的だ。その奥にまだまだ遠いオプタテシケ山が小さく見えている。
美瑛岳直下でイワウメの群落に感動。美瑛富士を回り込み、オプタテシケ山へと登り返す。活火山の中心から遠ざかるにつれ、草花は豊かになっていく。オプタテシケ山までの道のりの雰囲気は懐かしい赤牛岳のようだ。
午後1時にオプタテシケ山に到着。十勝連峰最北の山からは明日足を踏み込む大雪山系の山並みも見えている。ここからトムラウシ山までの道のりは初体験。学生時代に初めてここに立ち、深い山並みと人を寄せ付けないような雰囲気に、立ち入る勇気がなかった。
しかし、いつかは十勝連峰から大雪山系へと自らの足で繋ぎだいと思っていた。
それがようやく実現する。
十勝連峰を最後にもう一度眺め、眼下に見える双子池キャンプ指定地へと下った。
縦走二日目もまだ高い緊張感は続いていたが、順調に294座目十勝岳、295座目オプタテシケ山に立つことができ、満足している。
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