日本一広い町…足寄町
2021.06.08
歌手の松山千春さんの出身地としても有名な足寄町(あしょろちょう)。また、難読地名としても知られるかと思う。「足寄→あしょろ」とはなかなか初めての人は読めないだろう。
雌阿寒岳(めあかんだけ)温泉から、44キロ先の足寄町内へ。昨日登頂した雌阿寒岳山頂も足寄町なのだが、街の中心部はまではかなりの距離がある。町までの道がくねくねと蛇行しているわけではなく、直線的な道のり、中心部までは44キロだ。4月の再スタート後、最長距離となる。
下り基調の国道を出発から走り続けた。急ぐ必要はないのだが、11時頃から1時間程度の雷雨予報が出ていたため、少しでも早く前進し、どこか途中の民家で雷雨をしのぎたいと考えていた。
出発から2時間後、予報通りに北の空から黒い雲がどんどん迫り、雨雲レーダーを確認すると20分以内に激しい雷雨になることが分かった。点々とある民家の中から、軒先で雨宿りをさせてもらえそうな家を選び、間髪入れずに家主を訪ねた。一軒目で承諾を得ることができたため、激しく降り出す前に、難を逃れることができた。
40分ほど雷雨が過ぎるのを待ち、雷鳴が静まり、小降りになったタイミングで家主にお礼をして、再び走り出した。雨上がりで気温が下がり、午後は少し肌寒いくらいだった。
途中、日本一大きな蕗(フキ)が育つ螺湾(らわん)ブキを見学し、昨年オープンしたばかりの小さなカフェで、螺湾フキを使ったパウンドケーキを食べ、さらにその先で、7年前も立ち寄った牧場直営のソフトクリームを食べながら、太陽が西に傾きかけた16時過ぎに目的地に到着した。
中心部の入り口には「日本一広い町」という看板があり、翌日知るのだが、足寄町だけで東京都の0.69倍もあるそうだ。さすが北海道!