日記

真っ直ぐ
2021.05.18

北海道らしさといえば、先が見えないほどの「直線道路」だろう。これまでにもたくさんの直線道路を歩いてきたが、北海道の直線道路は桁違いだ。特に平野部の直線道路は10㎞超えが当たり前のようにある。車で走れば爽快感があるだろうが、歩くとなるとなかなか大変である。景色の変化は少なく、どのまで行っても先が見えないように思えてしまう。
しかし、ものは考えようで、道に迷うことはないし、ロスも少ないため、とても効率良く目的地まで歩いていけるのだ。ただ、他の道に比べれば、距離は長く感じるかも知れない。

別海町西春別(べつかいちょうにししゅんべつ)から隣の中標津町(なかしべつちょう)までの今日の道のりには、12㎞と8㎞の直線がある。広域農道だが、最短ルートのためきっと交通量も多いだろう。

出発から20分で、早速最初の直線に入った。丘陵地帯の直線道路のため、アップダウンが連続する。平野部の直線よりは長くは感じないが、坂を上りきる度に、道がどんどん長くなっていくようだった。
幸い天候が良く、気持ち良く歩けた。道の左右は放牧地や牧草地。中標津町中心部が近づくと、牧草地の奥に懐かしい斜里岳(しゃりだけ)が見えていた。雪がまだまだ残っている様子が、遠くからも良く見えた。

ものすごいスピードで走り抜ける車に注意しながら、その先の8㎞も歩ききった。
昼時に中標津町中心部に到着した。初めて訪れる中標津町はこれまで通過してきた「町」とは違い「市」のような規模だ。調べると、故郷富良野市よりも人口が多いことに驚いた。

しばらく味わっていなかった大手ファーストフード店のテラス席で、ちょっとピクニック気分の、のんびりとした昼食をすませた。

中心部より1時間半ほど歩き、国道沿いの宿に落ち着いた。
明日は久しぶりの海へと出る。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです