日記

何もかもが嬉しい、ありがたい
2021.04.30

昨日、無事に町まで下山し、久しぶりのお風呂、久しぶりの布団、久しぶりの栄養満点の温かな食事をいただき、気絶するように寝た。
すっからかんになった身体が回復するには数日はかかりそうだ。
予定では3泊(2日目は片付け、3日目は休養)で足りるかと考えていたが、足の親指の状態や、全身の疲労度は予想以上で、しっかり身体を休めるため5泊することにした。

朝食時、バランスのよい内容と味に感動する自分がいた。
何もかもがありがたく、嬉しかった。
食後、コーヒーをいただきながら、流れてくる音楽に耳を傾けた。そのメロディーとともに、日高山脈縦走の肌身に染み込んだ記憶がゆっくりとよみがえっていく。そして、涙がこぼれた。
何気ない日常とは、かけはなれた日高山脈縦走の日々。無事に終えられたことをこのとき初めて頭ではなく心と身体が実感したのだと思う。
それだけ張りつめていただろう。

縦走の代償が足の親指の爪と全身の疲労、数ヶ所の打撲ですんだことは幸運なことかもしれない。
回復したら、ボツボツと420㎞先の羅臼岳へ歩きだそう。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです