夕張山地スキー縦走最終日…無事の下山
2021.04.08
夜明け前、木を激しく揺らす風の音が聞こえてくる。
昨晩の予報通り、縦走最終日の天気は下り坂のようだ。
いつものように朝食を済ませ、荷造りして、外へ出た。
快適なイグルー生活も日高山脈縦走まではお預けとなる。
昨日よりも体感温度は低いように感じる。イグルーを潰し、スキーを装着して、早速滑り出した。
風は強いが追い風、カリカリに凍った雪面をスキーがどんどん滑っていく。出発から30分ほどで、主稜線から支尾根へと分岐する地点に到着。しっかり現在地と下る尾根を確認した。尾根を下るときは注意が必要なのだ。
林道の終点に出るまでは小さなピークを2つ、3つ越える必要があり、下ってはスキーを脱いで登り返しを繰り返した。
下山開始から1時間45分で林道終点に合流。あとは、ひたすら林道を湯の沢温泉まで下るだけだ。
5~6時間はかかると予想していたのだが、雪面の状態が最後まで凍ったままとなり、スムーズすぎるほどにスピーディーな下山となった。
結局、最終日は下山開始から3時間30分ほどで湯の沢温泉に到着してしまった。
だが、1時間遅い出発だった場合、こんなに早い下山にはならなかっただろう。なぜなら、凍った雪がゆるみ、水分を多く含んだ、重たい雪となってしまうからだ。
想定よりも早くはあったが、湯の沢温泉の休憩室にて、チェックインまで休憩させていただくことができ、日帰り入浴営業開始に合わせて、4日ぶりの入浴することもできた。
久しぶりの入浴で4日間の緊張の糸も切れ、どっと疲労が吹き出した。
ほぼ、計画通りに進むことができた初めての夕張山地スキー縦走となり、日高山脈縦走に向けて幸先良いスタートが切れたと自負した。
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