夕張山地スキー縦走初日…緊張
2021.04.05
出発の朝。4泊もお世話になった宿の方々に「気をつけていってらっしゃい。頑張って!」と見送っていただき、6時40分に出発。
空は曇天ではあるが、予報通りの展開となれば、主稜線に合流する頃には、青空が広がるだろう。
3日前に行った下見ルートと同じように、富良野西岳への沢道に沿って標高を上げていく。25キロを超えるバックパックを背負っているため、ペースは淡々と、休憩を入れずに主稜線を目指した。
標高が1000mを超えると、樹氷に包まれた樹林が頭上に広がった。
美しい。
初冬のような景色に、季節が春であることを忘れてしまう。
3時間で主稜線に合流。予想以上にスムーズだ。
新雪がほどよく積もり、スキーも良く進んでくれる。
富良野西岳の中腹をトラバースして、布部岳(ぬのべだけ)方面へ。一時、晴れ間が無くなったが、1時間ほどで再び晴れ間が出てくれた。
2日間、麓の宿にて逸る気持ちを抑え、天候回復を待ち続けた甲斐があった。
11時以降はまぶしいほどの快晴で、先日よりも雪化粧をしっかり施した芦別岳(あしべつだけ)が神々しく輝いていた。
極楽平の手前で腰を下ろし、昼食をとった。
この先のスキー縦走が、感動と達成感に包まれ、無事に2つの頂きに立たせてもらえそうな空気が流れる。
きっと大丈夫。
山は条件を整えてくれた。あとはこちらがそれに応えることが出きるかだ。
芦別岳1200m付近の主稜線上の平坦な地形にて、1日目の縦走を終了。夫婦岩の存在感が凄まじい。そこにイグルーを制作。想像よりも大きくなってしまい、結局、完成までに3時間以上もかかってしまった。室内は3人は寝れそうな広さ、広々使えるが、広すぎて室温が低くなってしまった。
翌日に備え早めの就寝、静かに夜が更けていった。
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