石狩川を渡り
2020.10.30
昨日は防寒着を着なくとも歩けた朝も、今日はそうは行かない気温だ。
石狩川にかかる大きな橋を渡ると、雲行きが一変した。海から冷たい風が強く吹き付け、次第に空を黒い雲が覆っていく。雨雲レーダーを確認すると、20分後には大雨となる予想と雷雨予報がでていたため、通りがかりのお寺の軒下をお借りして雨宿りをした。
レーダー通り、雨が降り出しあっという間に嵐になった。
嵐のようは状態はは30分ほどで去ったので、雨は降り続いていたが、強風にあらがいながら進むことにした。
国道を外れた一番海に近い道を歩いていたため、人通りは皆無なのは当たり前だが、車通りもなく、昨日までとは違う雰囲気が漂う中での歩きが続いた。どこか、最果て感が漂っていた。北海道以外ではなかなか感じられない孤独感がある。
朝歩いて以来の国道へ合流。今日のルートで唯一のコンビニで昼食を購入して、目の前のバス停で食べた。雨や風がしのげて、座って食べれるだけでありがたい。
北海道では些細なことがありがたかったり、嬉しかったり、助かったりするような土地でもある。コンビニ一つ、商店一つ、自動販売機一つ、バス停一つ、公衆トイレ一つ、電話ボックス一つ、民家一つ、人工物一つなど、人の存在を感じられるものなら何でも。それを見つけたり、出合えたときの安心感は大きい。
夕方、海岸段丘に無数に建ち並ぶ別荘地を横目に、石狩市厚田の町へと落ち着いた。
明日は厚田から石狩市最北端の浜益(はまます)を目指す。