台風
2020.09.21
今日は9月8日以来の休養日。青森駅前から数分歩けば、右に下北半島、左に津軽半島に挟まれた大きな陸奥湾(むつわん)が広がる。北海道函館市とを結ぶ津軽海峡フェリーが警笛を鳴らしながら、北へと陸奥湾を出て行く姿を眺めた。遠く霞む水平線の先、約100キロに北海道がある。
今日のような穏やかな日であれば、6年前に竜飛崎より津軽海峡を横断した時のように、4時間かからずにわたれてしまうだろう。しかし、出発地の竜飛崎はここから遥か70キロ先。出発は最短でも24日になる。
先へと進みたい、津軽海峡を無事に横断できるかどうかと、不安に包まれる日々を早く終えたいと気が逸るが、「待った」をかけるように遠く南の海で台風12号が発生した。
そして、予想進路を調べると24日から25日かけて東北地方に最接近し、日本海へと抜ける予報が出ていた。したがって、当初の25日津軽海峡横断予定は計画変更が必要となった。
津軽海峡の予想風速をみると23日から風速10メートルを超え、最接近する25日は風速30メートルに達する予報だった。
これは台風が過ぎ去り、北からの吹き戻しの風も落ち着くまでは、津軽海峡横断は不可能だと判断し、さらに22日から25日までの4日間、青森市内に留まることを決めた。
台風が発生してしまった場合、海は少なくとも波風が落ち着くまでに1週間は必要だ。今はもう少し、青森での時間をゆっくり過ごすこととしよう。