山の日
2020.08.10
今年の「山の日」は オリンピックの開催が予定されていたため、本来の11日から10日に変更されたのだろう。
旅1年目は御在所岳、2年目は塩見岳、そして今年は、これから登る五葉山(ごようざん)。毎年必ず山にいる。何か縁を感じずにはいられない。3日間の雨天により、五葉山に登る日が延びたことも幸いした。
赤坂峠登山口までは片道13キロの林道をひたすら登る。ウォーミングアップには少し有り余るが、軽快に歩いた。
予定よりも早く2時間半程で到着。休日、そして山の日ということもあり、駐車場にはたくさんの車が止まっている。登山口から山頂までは標高差630メートル程、コースタイムは約3時間。登山道もしっかり整備されていて、とても登りやすいと聞く。
8時前に登山口の遥拝所で手を合わせて出発。先行する他の登山者を快調に追い抜いていく。
五葉山は花の百名山でもあるが、この山を代表するシャクナゲとツツジはすでに今年は咲き終わっているため、夏はめぼしい花は無いようだ。ちょうど中間点にもなる畳石でひと休み。三畳分はあろうかという、砥石のような形をした大きな石がひときわ目を引く。
そこから八合目までは急な登り坂となる。汗をたくさん流しながら、九合目の石楠花荘前に湧き出る天然水を楽しみに登った。
昔、伊達藩直轄の山だった五葉山は、火縄銃の火縄の材料となるヒノキアスナロが自生していたという。そのヒノキアスナロが八合目付近にはまだわずかだが残っていた。想像していた巨木ではなく、細く少し曲がった姿は意外だった。
そして、五葉山の名の由来でもあるたくさんの五葉松に囲まれながら、楽しみにしていた九合目の水場に到着した。山頂付近で水場があるのは、とても珍しく、夏場は特にありがたい。水温はなんと8.5度!冷蔵庫並だ。
まずは一口、いや~冷たい!旨い!身体に染み入った。
英気を養い、山頂へと向かった。その先は広い山頂台地だ。
五葉山神社でまずは登頂のお礼を伝えて、山頂へと歩を進めた。そこは、気持ちのいい風が抜ける草原。流れる雲の間から差し込む光で、五葉山山頂の東西に延びる草原がさらに広がっていく。
出発から約2時間で263座目五葉山に登頂。山頂からは、北上山地最高峰の早池峰山(はやちねさん)が見えた。
最高峰となる日の出岩で昼食を取りながら、1時間ほどのんびりと過ごした。今年の山の日が一番のんびりと山で過ごせている気がする。
昼頃が一番登山者が多く。この山の人気ぶりも感じた。
下山は同じ道のりを引き返し、赤坂峠から宿まで再び13キロの林道を下った。
とても気持ちのいい山となった。
明日からは三陸海岸線を初めて歩く。
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