日記

募る不安も美しい日本の原風景が癒す
2020.05.12

山形県での空き家生活がスタートして、今日で3週間を迎えた。停滞期間中にすることは、毎日同じことの繰り返しだが、3食自炊し、お世話になる大家さんやご近所の方々からも温かく見守ってもらえている。そのおかげもあり、不安が募り一人悩むことはほとんどなかった。
しかし、ゴールデンウイークが静かに終わったあとの最初の1週間で、政府や各都道府県、そして、連日のテレビの情報番組で様々な情報が飛び交い、誰もが未知の新型コロナウイルスに翻弄されていることを感じずにいられなかった。感染防止のための一人での生活。不安が昨日から全身を包んでいた。

夕方、怠けて1日外に出なくなりそうな自分自身を奮い立たせ、走り出した。気持ちが乗っていない体は重かったが、1時間も走ると汗が大量に吹き出し、自然に体が軽くなった。

隣町の小さな山に神社があることを知り、500段の石段を上っていくと、そこにはなんとひっそりと佇む「出羽一宮」(※)があった。思いがけずの出会いに感謝し、参拝をして山を下ると、走り抜ける田園地帯に日本海へと沈む夕日が美しく差し込んだ。その光景に自然と足が止まった。今、自分にできることは心身の健康に努めること。

※陽希さんが訪れたのは、鳥海山大物忌神社 蕨岡口ノ宮(ちょうかいざんおおものいみじんじゃわらびおかくちのみや)
※新型コロナウイルスに関する情報は5月12日時点でのものですので、ご注意ください。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです