経験のない4月だった
2020.04.30
全ては昨年の12月から中国にて始まった。誰が現在のこの状況を予想できただろうか。
新型コロナウイルス感染が中国国内で確認された当初は、WHOや国内の専門家もそこまで警戒せず、警鐘も鳴らしていなかった。そして、4ヶ月後には全世界で300万人以上の感染者が確認されてしまい。人々の生活はがらりと変貌を遂げてしまった。
本来なら、桜の木の下で入学や入社を迎えて、新生活を笑顔で始める人や、ゴールデンウイークで国内外へ旅行をする人で、観光地や主要交通機関は大いににぎわうはずなのだが。今年はその光景はどこにも見当たらない。
年末年始を会津若松市にて一人過ごしながら、新型コロナウイルス関連のニュースに見入り、警戒する自分はいたが、国内での感染が確認されても、山や田舎を行くこの旅には影響はほとんどないだろうと予測していた。しかし、現実は「政府は水際対策を失敗した。」という声も上がったほどの状況に。
これまで、経験したことのないことがここ数年、毎年のように起きている。今回は未知のウイルスではあるが、この先さらなる「これまで経験したことがない」ことが当たり前のようになってくる、そんな時代への予兆ではないだろうか。
普通の生活、いつもの日常がいつまでも続くわけではないと、今回の状況により、全世界の人々が今まさに感じていることではないだろうか。いつもの日常を取り戻す動きではなく、どんな状況でも対応できる日常へと変化していく時なのだ。
そんなことを考えながら、30日の締めくくりに30キロ走り抜けた。
※酒田市内に滞在中の「この日記に書かれている場所はこの辺りです」は「酒田市役所」とさせていただきます。