佐渡横断以来の日本海
2020.04.24
空き家生活3日目は、天気が午後から回復したため、河川敷を海へと走った。河川敷の道は1段高いため、広い庄内平野がよく見え、さらに後方を見れば、先日登り終えた鳥海山の裾野の大きさがよくわかる。また、河川敷には梨の果樹園が続き、白い花が満開を迎えていた。
海の方に目を向ければ、たくさんの風力発電の風車が等間隔でならび、海からの風を受けてのんびりと回っている。連日のニュースから、全国的に新型コロナウイルス感染拡大による不安感や緊迫感が伝わってくるが、ここからみる風景には何一つそれを感じさせるものはなかった。
いつものように果樹園で摘花(てきか)の作業をする人の姿や、田んぼをトラクターで耕す人の姿がぽつりぽつりと見える程度。暖かくなったことで鳥の数も増えて、いろんな種類の鳴き声も聞こえてくる。
この恐ろしい状況になっているのは自然の力によるものだが、同時にその状況を忘れさせてくれるのも自然なのだと感じずにはいられなかった。
そして1時間ほどで、昨年11月に佐渡島横断した時以来の日本海へと出た。誰もいない海岸線、西日がまぶしく、まだ少し海風が冷たかった。これが神奈川県鎌倉市や茅ヶ崎市の海岸であったのなら、こんなにも心中穏やかではいられないだろう。
再び、来た道を引き返し、日が暮れる前に空き家へと帰った。このコースも一時停滞期間中の自分の常設コースとなりそうだ。
※酒田市内に滞在中の「この日記に書かれている場所はこの辺りです」は「酒田市役所」とさせていただきます。
※頭倒立はみなさん、安易にマネしないでくださいね。