2回目の下見登山
2020.04.11
1度目の下見登山は、ホワイトアウトと予想以上の降雪により、目的地まで登ることができなかった。一度目から中3日、麓の積雪も一度溶けたが、天気予報通りに2度の降雪があり、再び一面雪景色となった。予想以上の積雪量があったため、1度目下見登山後に急遽スノーシューを事務局より発送してもらった。
2度目の下見登山は、前回よりも条件が良さそうな朝となった。風は西から、上空の雲の流れは早い。ちらちらと見え隠れする山頂部を見上げながら、まだ見ぬ雪をまとった鳥海山に会うため、山荘を出発した。
4日前に歩いたはずの踏み跡は全くなくなっていた。それもそのはず積雪量は4日前より多い。スノーシューがなければ、前回以上に深い雪の中を登らなくてはいけなかった。それでも、足元は10センチ以上埋まる。さらに日差しがあるため、気温が前回より高く、雪はあっという間に重たくなった。
大量の汗をかきながら、一本杉まで1時間半ほどで到着した。キレイなブナ林の上は、いつの間にか青空となっていた。
そこから、前回引き返すことになった滝の小屋まで、淡々と登った。同じルートなのだが、視界が全くなかった前回とは違う場所を登っているようだった。
中3日、ほとんど運動をせずに過ごしていたため、大量に塩分の濃い汗が出ていた。また、少し身体が重くなったためか、気分は良いが足取りは徐々に重くなった。滝の小屋により八丁坂を息を荒げて登ると、広大な河原宿へと出る。標高1550メートルの河原宿から先は、大きく厚い雲が絶え間なく流れていた。鳥海山は予報通りに天気が進まないことを今回も実感した。
出発から3時間で河原宿、ここから山頂までは、コースタイムで4時間弱。
2度目の下見登山の目的地となる河原宿から広大な銀世界を眺めながら、1日で登ることが出来るかを考えていた。
雲が薄くなると、前方には、山頂外輪山へと続く急斜面を登る人影が見える。遠目にもゆっくりした足取りだというのが分かる。それだけ急だということだ。
週末のため、スキーで登ってくる人の姿は新型コロナウイルスの影響が広がる状況でも、少なくはなかった。
河原宿で20分ほど、山を眺めていると下山直前に、雲が晴れて、初めて鳥海山山頂と対面する事ができた。
新型コロナウイルス感染拡大による影響により、県をまたいでの移動が難しいため、時間はある。登るチャンスは多くはないが、じっくり納得するまで下見登山を繰り返して、必ずくる最高の1日を待つ。
明日はスキーでの下見登山。蔵王連峰もスキーを使ったが、ほとんど滑ることができなかったため、しっかりと滑るのは明日が初めてとなる。