緊急事態宣言
2020.04.07
昨晩ネット上で、7日にいよいよ緊急事態宣言が発令されるとニュースになっていた。いったい、いくつの都道府県が該当となるかが気がかりではあった。
そんな状況ではあったが、天気予報が晴れとなったため、初めて雪山の鳥海山へ下見登山をする。
8時過ぎに出発。目指すは目的地は標高1600メートルの河原宿まで。標高差は約1000メートルだ。2日間降り積もった雪は、標高520メートルで10センチ、標高1000メートル上がれば、雪の状態は全く違うだろう。
晴れ予報に反して、上空の雲は厚く、風も強い。もしかしたら、鳥海山は予報通りにはいかないかもしれない。一抹の不安はあったが、登った。
スキーを使っての下見も考えたが、先日の蔵王スキー縦走の結果から、先にスキーが乗れる程の積雪量と雪質かを確認することを優先した。
あいにく、スノーシューを事務局へ送り返したために、手元にはなく、仕方なくつぼ足での登山となった。キャンプ場を抜けると、樹林帯の中は予想よりも積雪量が多く、序盤から厳しい戦いとなることを覚悟した。
急な尾根を登り切ると、標高1000メートルからは緩やかなブナ林の斜面が1200メートルまで続いた。
灌木帯からは視界が良くなるはずだったが、濃霧となり、標高1300メートルの滝の小屋付近では完全なホワイトアウト、50メートル先にある山小屋が全く見えなかった。これ以上は危険と判断し、宿の食堂営業時間に間に合うように、急ぎ下山した。
下山中に鳥海山はこれまで以上に慎重な判断が必要で、登らせてもらえる条件が揃うには、決行当日よりも、前2日間の天気が大きな鍵となると悟った。さらに、何度も下見登山が必要になるだろう。
夜、部屋で重苦しい雰囲気の中、安部総理の緊急記者会見の放送を見守った。
静かに聞きながら、今はまさに国難、一日本国民として、他の国民のためにも、協力するべきだと受け止めた。
国民全員で、今は痛み分けをするしかないのだと考える。
新型コロナウイルスの見えない恐怖との戦いはまだ始まったばかりだ。