日記

1年ぶりの山スキー
2020.03.23

坊平(ぼうだいら)高原にて2日間の天候回復待ちを過ごし、今日は強風だが朝から青空。
蔵王山は約1年ぶりにスキーを使って、登山をする。登れないコンディションではないが、明日は再び荒れ模様となるため、下見とスキートレーニングをする事にした。

毎度のことだが、山を前に何日も待つことになると少しずつ焦りが高まってくる。その気持ちを沈め、とにかく冬の蔵王山の姿を見に、スキーを履いて、スキー場内を登った。前日の雨の影響で、ゲレンデはカリカリのアイスバーン。滑って転倒すればかなり痛そうだ。

滑り止めのシールを滑走面に着けて、ゲレンデ脇をせっせと登る。出発から1時間でスキー場山頂に到着した。
そこからはすでにスノーモンスターではなくなったオオシラビソの間をくねくねと抜けて、蔵王連峰がよく見えるお田神避難小屋を目指す。
今年は記録的な少雪により、スノーモンスターはほとんどできなかったようだ。

30分ほどで避難小屋に到着。目の前には、この旅初対面となる蔵王連峰がどっしりと鎮座していた。雲はすごい早さで、宮城県側へと流れていく。体に受ける風も強くなって、体感温度が下がった。
山形県と宮城県の県境まで登って、今日は引き返すことにした。雪質は表面が凍っていてクラストした状態で、なかなか滑りにくいコンディションではあった。
転倒に備え、ヘルメットをかぶる。蔵王連峰に背を向けて、風から逃げるように下った。

約2時間かかった登りも下りはあっという間だ。この旅では基本的に走る速度よりも移動速度が早くなることはない。自分にとって、スキーで雪上を下るときが一番速くなる瞬間だ。このスピード感も約1年ぶり、久しぶりのスキーがアイスバーンのため、ケガをしないように慎重に滑ったが、2度転倒。ヘルメットをしておいてよかった。

20分でスキー場の下まで滑り降り、昼食後はスキー場内を登っては下ってを3回繰り返して、スキートレーニングは無難に終えた。
明日は朝から雪が降る一日、山には行かずにペンションにてじっと待つ日となるだろう。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです