今日は会津若松市から喜多方市内を抜けて、一気に飯豊（いいで）連峰の麓まで歩く。20キロのバックパックを背負っての35キロは少しハードだ。

出発から北からの冷たい風雨。昨日は暖かい雨だったが、今日は一転。コロコロと変わる天候が3月らしい。強い北風に押し戻されないように、黙々と午前中は歩いた。
11時に喜多方市内に入り、喜多方ラーメンの老舗「坂内食堂」へ。11時半に入店すると、店内はびっしりだったが、並ばずに注文し、席に着くことができた。ラーメンを待っている間にどんどん来店客が増えて、あっという間に列ができていた。
6年前は別のお店だったが、30分並んだので、今回はタイミングが良かった。

待つこと20分。熱々のネギチャーシュー麺大盛が運ばれてきた。見た目はチャーシューがびっしりあるため、少し重たそうに思えるが、実際は意外とさっぱりしていて、するすると箸が進む。麺はちぢれた平麺で、他ではなかなか見ない。これも喜多方ラーメンの特徴なのだろう。
しっかりと味わい、飯豊連峰に向けて、今日も良質な動物性タンパク質を補給できた。

午後はさらに風雨が強くなった。そして、峠を越えた先の小さな集落にて、14時46分になった。
雨の中、立ち止まり東を向いて、黙祷した。
あの日から丸9年がたった。
それぞれが、9年前を振り返っていることと思う。
立ち止まってもいい。振り返ってもいい。過去を忘れずにいてもいい。過去を忘れてもいい。だが、全てが前に向かう糧としなくてはいけない。