1ヶ月ぶり、山へ帰ってきました
2020.02.22
新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、人の少ない山奥へ少しほっとする。
登山道のない山へ登るため、1ヶ月の期間を空けたのだが、今いる中三依(なかみより)には雪が一切ない。関東最北のため、本来なら50センチ以上の積雪があるはずなのだが、ここも今年の雪不足は影響を受けていた。雪が少なすぎるために、積雪量が増えるのを1ヶ月間も待ったのだが。
中三依から251座目荒海山(あらかいざん)へと登るのは初めてのため、雪は無いが、これまでと同じように下見登山をする事にした。雪が無いなら、夏山と同じように登れると思われるが、栃木県側からの登山道は無いからだ。
暖かな日差しを背に受けながら、林道の奥へと向かう。下見の目的は、林道から荒海山へと続く主尾根に登るための支尾根を、どこから登るか決めることだ。雪がある場合は、ラッセルの予定だったが、無いことで目的は明確だ。
林道を7キロほど歩いたが、標高は中三依から200メートルほどしか上がらない。さらに林道は5年前の豪雨の爪痕が残ったままで、崩れているところが随所に。谷深いが、冬のため、木々の間からは目指す荒海山がよく見える。
2時間ほどで林道の終点に到着。荒海山山頂が青空にくっきりと映えている。荒海山まではぐっと近づいたが、山頂との標高差は700メートル以上、壁のような山を見上げる。
遠目にも、山頂付近の雪は少ないが、夏山のようにはいかない。求めていた積雪量は無いが、冬のため草木の葉は落ちているため、尾根は見通しがききやすく、予想よりも歩きにくいことはなさそうだ。沢をつめて、地図上で目星をつけた尾根の取り付きまで登り、登れることを確認して下山した。
自然を前に、条件が良いか悪いかは自分次第。あとは現状を打開できる条件を自分が揃えるだけだ。
予報では明日から再び冬型の気圧配置となり、ここも冬らしくなる。降雪もあり山の積雪量は間違えなく増える。積雪量によっては、下見から想定されるリスクなども考えておかなくてはいけない。
今日の下見から、1泊2日の計画を見直し、日帰りでの登山に計画変更した。
明日は荒れ模様となるため、中三依にて静かに外の状況を見つめながら休むことにした。
明日は明日の風だ。