栃木県の最奥へ到着
2020.02.21
東京都内を出てから6日。ここまで、雨の日もあったが、予定通りに歩いてきた。16日に東京から埼玉県へ入り、17日に茨城県内で一泊、18日には早くも栃木県へと入った。それから3日かけて、栃木市、鹿沼(かぬま)市、そして日光市まで北上した。
今日は広い日光市の最北へとさらに北上する。
国道121号線を淡々と歩き続け鬼怒川(きぬがわ)温泉を抜けると、正面には一年前に登った高原山(たかはらやま)が見えていた。山の積雪量が増えることを1ヶ月間待ったが、見るからに増えた感じはなく、去年よりも明らかに少ない。
標高は徐々に上がり、川治(かわじ)温泉を過ぎると500メートルを超えたが、見上げる山には雪の陰は一切ない。再始動後の最初の二座は、登山道の無い山。そのため、しっかりと雪が積もりしまるのを待ったのだが、今年の冬は全くもっていつも通りではないようだ。ないものはしょうがない。
この状況を素直に受け止めて、深まる山間を歩き走り続けながら決心した。
夕方、谷間に差し込む日差しはなくなり、少しひんやりとし始めた。午後4時過ぎに中三依(なかみより)温泉の集落に到着した。
明日からこの旅三度目の、山へと向かう日々が続く。