日記

餃子専門店
2020.01.23

一時帰宅へと走り出して3日目は、白河市から西那須町までの36キロを移動する。
徐々に1日の走る距離と歩く距離の割合を変えている。いきなり長い距離を走ってしまうと、体がビックリしてしまい翌日への反動が大きくなるため、何事も徐々にと心がけている。
昨日は移動距離の半分、20キロを走った。そして今日は36キロの内、25キロを走る予定だ。

8時に出発して、早速走り出す。1時間ほどで栃木県との県境を越えた。ここを通るのは、丸1年振りのこと。関東へ4ヶ月ぶりに戻ってきた。さらに大型トラックが行き交う国道を走り続けて、スタートから3時間で黒磯に到着した。ちょっと早いけど、ランチをどこかで~と探していると、地元の人たちから愛され続けているという餃子専門店を見つけ、開店前に到着した。すると噂通り、平日にも関わらず、常連さんが早くも並んでいた。話を聞くとやっぱり美味しいらしい。店内では、一人で切り盛りする女将さんが慌ただしく開店準備を進めていた。自然と期待感が高まった。

11時30分開店。9席しかないカウンター席があっという間に埋まった。開店とほぼ同時に満席だ。注文のタイミングは女将さん次第という感じだ。小気味良くお客さんの注文を復唱する。待つ時間もなんだか楽しい。3番目の席に座った僕は、「水1焼き2大盛ご飯」を注文した。

4人目まで注文を聞くと、水餃子~焼き餃子~ご飯~みそ汁と慣れた手つきで、注文の数分の餃子を、鍋や鉄板へと投入していく。
まずはアッアチの水餃子が湯気を立てて、カウンターへ順番に出されていく。味を好みで変えられるように、薄味のスープになっている。猫舌の僕は焼き餃子が出来上がるのを見ながら、少しだけ冷めるのを待った。
パリパリの焼き餃子が運ばれて、ドンと大盛ご飯が登場。間違えなく美味しい香りと見た目だ。焼き餃子を先にハフハフと口に頬張りながら、一口食べる。上手い!ジューシーでニンニクとほのかに生姜も香っていて、意外と後味はあっさりしている。ちょっと多いかと思った焼き餃子はあっという間に胃袋へと吸い込まれた。
そして、焼に挟むように、水餃子を生姜正油につけて、熱さに気を付けながら食べた。
水餃子は久しぶりに食べたが、焼き餃子とは違うモチモチ感と溢れるスープが口の中に広がった。これまで食べた餃子の中でも上位に入る美味しさだった。
開店前から店を出るまで、一つのショーのようにも思え、食べ終えたあとも少しだけ、店の雰囲気を味わった。

満たされたあとは気持ちよく歩いていきたいところだったが、外は雨。
雨でも気分は上々で、残り10キロは歩き、今日も予定通りに目的の宿へと到着した。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです