日記

曇り雪のため下見登山
2020.01.13

小雪の舞う中、沼尻温泉から、驚異的な雪不足でも辛うじて営業するスキー場を登った。
吾妻連峰縦走の予定を変更し、一切経山(いっさいきょうざん)を東側から登ることになったため、安達太良山(あだたらやま)を先に登る。西吾妻山からスムーズに安達太良山を越えていきたいところだったが、ここでも天気がそうはさせてくれない。
前日にはなかった小さな低気圧が、当日の朝には気圧の不安定さを煽っている。今年の冬はこれの繰り返しだ。

ということで、焦ることなく、できることをやるだけ。冬の安達太良山を登るのは初めてなので、目標を船明神山(ふなみょうじんやま)までとして、下見登山へと9時に宿を出発。ゲレンデの上部では、休日をスキーで楽しむ家族の姿があった。
三連休初日と2日目は晴天の時間もあったため、リフトを利用して、安達太良山へと登っている人もいるかもしれないと予想した。

予想通りにリフトから先の登山道へと足跡があった。しかし、その足跡もツボ足だったため、標高1400メートル辺りで引き返しており、その先からは誰も歩いていない道のりとなった。麓からは多そうに見えた積雪は、実際には少なく、灌木や藪は完全に雪には埋もれずに、森林限界まで行く手を遮り続けることとになった。

磐梯山から西吾妻山と続き、今年はまだ3座目だが、これまでで一番コンディションが悪い。1500メートル付近からは雪と氷で固まった松やしゃくなげなどの灌木が登山道に倒れこみ、トンネル状になっている。避けたくても雪が少ないため、登山道を外れることも、灌木を跨ぐことも出来ない。
仕方がなく雪まみれになることを覚悟して、小さな灌木のトンネルへと四つん這いやほふく前進で潜り抜けた。出ては入ってを繰り返し、宿を出発してから3時間で、標高1650メートル付近の障子ヶ岩(しょうじがいわ)の最高点へと出た。その先は、森林限界となり、登山道を遮るものは無さそうだが、山を包む雲と霧は更に濃くなり、直ぐ目の前に見えるはずの船明神山は全く見えない。
これ以上進むのは良くないと判断し、再び、灌木のトンネルを潜り抜けて、スキー場へと向かった。途中、源泉一口からの湯量が日本一とも聞く、中ノ沢源泉へと立ち寄り、温泉が通るパイプを辿って、宿へと予定通りの15時に無事に下山した。

今年も本格始動してから、移動距離は少ないが、下見登山を含めても9日間のうち6日間は山へと入っている。トレースのない道のりを何度も登るため、ジワジワと疲労は蓄積され、今日は特に力が入らなかった。
明日から2日間は低気圧の通過に伴い、濃霧と降雪予報。どうやら2連休となりそうだ。 ゆっくりできるのはありがたいが、なかなか先が読みにくい天気予報が続いているため、気持ちは落ち着かない。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです