まずは飛車角道を開けるべし
2019.10.19
5年前、初めて赤湯温泉山口館に宿泊した。その時から、3回の旅全てでお世話になっている。ここのご飯が楽しみで、ここの温泉が楽しみで、そして、ここだけの空間が楽しみで。
さらに、小学生以来に将棋を打ったのもここだった。当時は代替わりを始めた息子さんが傍らにいた。しかし、今はいない…。昨年、「今年から一人で小屋やれそうだ。」と先代の父親に伝えた2日後に亡くなられたという。
今回もあの優しい笑顔に会えることを楽しみにしていただけに、とても残念でならなかった。
夕食後に、再び山へと戻ってきたご主人が言った。「ようきさん、どうだいこの小屋やってみないかい!?」突然のことで返す言葉が出なかった。
「ようきさんがダメなら、誰かこの小屋を継いでくれる人を探してほしい!」と続けられた。そして、ランプ灯りの下で、初めてご主人と初めて将棋を打った。
もちろん、力の差は歴然。頭をフル回転させて、胸を借りた。
一時はしのげていたが、猪突猛進タイプのため、突き進み過ぎて、あえなく「負けました」となった。
最後に初歩的なことを一つ「飛車角道は直ぐにあけなさい!」と指南を頂いた。次はいつかは分からないが、また、ご主人と将棋を打ちたくなっていた。
明日は佐武流山(さぶりゅうやま)へと登る。
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