谷川連峰最初は朝日岳
2019.10.09
昨日の雨はあがっていたが、湯檜曽(ゆびそ)川に沿って抜ける風は冷たい。
土合(どあい)登山口より、白毛門(しらがもん)、笠ヶ岳と縦走して、222座目「朝日岳」へと登る。白毛門までは3年前にトレーニングで登ったが、朝日岳は7年前に仲間たちと登った時以来だ。
朝日岳は谷川連峰に属するが、険しい岩稜とは無縁のどっしりした山容をしている。山頂部は草原と池塘があり、晴れていればとても気持ちがいい。
上空の雲はかなりのスピードで流れているが、天気予報では強い風も徐々に弱まり、山にかかっている雲は晴れてくるとあった。そして、今日は土合から清水峠までの馬蹄形を縦走して、巻機山(まきはたやま)の麓、清水地区まで歩く。
出発直後、登山道脇に天然まいたけを初めて見つけ、大興奮。相変わらずの白毛門までの急登に、懐かしさを思い出し、登りながら嬉しさを覚えた。
白毛門を越えると、低い雲の切れ間から、笠ヶ岳まで続く灌木帯の紅葉が目に入ってきた。きっと笠ヶ岳を越えたら、晴れるはずと思い、歩き続けた。
笠ヶ岳を越えたが、風は冷たく強いまま。谷川連峰によくみるかまぼこ型の小さな避難小屋で、晴れるのを待った。
10分ほどで、雲が晴れたが風は依然強いままであったが、予定通り12時前に朝日岳登頂。しかし、この日一番の強風にさらされて、留まっていられないほどに、どんどん体温が奪われていくのを感じた。
風を避けられそうなところがなかったため、山頂でゆっくりするのをあきらめ、風下となる宝川温泉へと続く木段で腰を下ろして、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごした。
30分ほどゆっくりしたあとは、清水峠へと標高を下げると、いつのまにか風は止み、雲が晴れた。清水峠の先には、巻機山や越後の山々が見えた。
振り返ると、おだやかな朝日岳が見え、亡くなったカッパグラブ社長が好きだった理由がわかる気がした。清水峠からツキノワグマの痕跡が残る謙信尾根を清水地区へと勢いよく駆け降りた。
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