5年ぶりの大黒柱…男体山へ
2019.09.17
男体山(なんたいさん)へと登る朝は、待ってました!というような快晴。赤い大鳥居にて一礼し、見上げると男体山も山頂まで見えていた。
二荒山神社中宮が登拝口となり、開門は6時からとなる。男体山をご神体とする本殿にて、手を合わせてから、受付にて登拝料を納め、入り口から勢いよく登りだした。
登り始めからの急斜面は序盤三合目まで続き、四合目からは九合目まで、猛烈な登りが続く。さすが、修験の山、登るだけで修行となる。山が脇目をふらせてくれないほどの斜度だ。
無心となり、五合目、六合目、七合目と一心不乱に登り続けた。途中、気づけば雲ひとつなかった空には、低い雲がかかり、展望は全くなくなった。
八合目から九合目の途中で、5年前に思わず心の葛藤を「あーーー!」と吐き出してしまったあの場所を通過した。自分にとっては必要な経験。成長のための糧となったいい思い出だったと振り返った。
九合目を過ぎると、火山らしいスコリアの斜面となり、山頂がチラチラと見えてきた。出発から2時間ほど、5年ぶりに無事登頂させていただいた。
奥宮にて、登頂の挨拶を済ませ、雲が晴れるのを待った。登頂直後は真っ白だったが、20分ほどで晴れてくれた。
これから向かう女峰山(にょほうさん)は隠れたままだったが、白根山や太郎山、尾瀬方面の山々は、一気に雲が晴れていった。
山頂の一番高い岩の上に刺さる御神剣と一緒に写真を何枚か撮り、まだ山頂でのんびりしたい気分だったが、志津峠へと下山した。
実はこの日の行程は長く、男体山の後は女峰山~小真名子山(こまなごさん)~大真名子山(おおまなごさん)と登る予定だった。
しかし、志津峠に到着する頃には、青空がなくなり、女峰山はもちろん、さっきまでいたはずの男体山も見えなくなってしまった。
自然の変化の早さにも驚いた。もしかしたら午後から晴れるかもと、予測したが、予測は外れて、結局、馬立から女峰山へと登り始めたところで、天気の回復を待つことにした。
今回も思い止まったのは、後悔の少ない登山にしようという気持ちだった。
翌日は再び雨となり、女峰山に登るのは、19日となった。天候によるスケジュール変更で、明後日はかなりタフな1日となりそうだ。
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