日記

天気は回復せず
2019.09.13

昨晩の天気予報は、弱い冬型の気圧配置の影響から、雲が多く、山沿いでは朝方に小雨とあった。しかし、1日通して大きく崩れることはなく、曇天という。
雲の高さによっては…と一抹の不安はあったが、天気がいいほうに傾くと予想して、袈裟丸山最高峰、奥袈裟丸山へと続く群界尾根登山口に向かった。

予定通り7時前に登山口を出発。空模様は曇天のままだが、笹原の尾根をぐんぐん登った。朝露の影響で靴はあっという間に濡れてしまい。標高が上がるにつれて、頭上の雲が近づいてきた。後袈裟丸山に登頂する頃にはすっかり雲に包まれてしまっていた。

後袈裟丸山から先は、短い間隔で中袈裟丸山、奥袈裟丸山へと続く。地図は破線ではなく実線だが、歩き出して直ぐに、これまで歩いてきた登山道とは状況が違うことがわかった。
登山道は狭く、石楠花などの灌木に覆われて、スムーズに進むことができない。コースタイムは1時間15分とあったので、30分もかからずにたどり着けると予想していたが、実際は1時間10分もかかった。
奥袈裟丸山から六林班峠までは破線…コースタイムは3時間とあるが、縮めることは難しいかもしれないとよぎった。
ここで決断を迫られた。
天気は時間とともに回復、安定するどころか、さらに雲は厚くなり、霧雨に包まれているような状況で、湿度が高くレインウエアを着ていなくてはいけない状況となった。

本来ならば、奥袈裟丸山から六林班(ろくりんぱん)峠~皇海山(すかいさん)へと縦走を予定していたが、昨日の見事な秋晴とは正反対のコンディションに、六林班峠から銀山平の登山口まで、皇海山を登らずに下山することを決断した。

9月に入ってから一度も休養を取らずに、13日経過していて、疲れがピークに達しようとしていた。今日の行程は、コンディションが整っていないだけに、少し無謀だったかも知れなかった。翌日の休養を返上し、皇海山を明日登ることにした。

もう少し早く決断できたらと少し反省をしたが、決断できたことで、プレッシャーから解放されたため、濃霧霧雨のなかでも、笹藪を「阿波おどり」のように、踊りながら深い笹藪を抜けて、六林班峠から庚申(こうしん)山荘を経由して、16時過ぎに銀山平へと下山した。

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