日記

秩父山地最後の山
2019.09.07

諏訪山(すわさん)を登る日は台風の接近にともない、朝から蒸し暑さがあった。予報よりも朝から雲が多い。
登山口に着く頃には、すでにしっかりと汗をかいていた。三笠山への参道口でもある楢原(ならはら)登山口にはお堂があり、天台宗修験道御嶽山法流三笠山普寛堂と看板にあった。

昨日、宿のご主人に聞いた話だと、これから登る三笠山は、御嶽山で修行された修験者がこの地に来て、開山したらしい。山中にはたくさんのお堂があり、御嶽山でも見られる権現様や菩薩様などの仏様の石碑が祀られているという。
その話の通り、三笠山までの登山道脇には、地図にあるお堂や地図に無い石碑がいくつも点在していた。

本格的に三笠山への険しい登りが始まるまでは、比較的平坦な尾根道を、細かくアップダウンを繰り返しながら登った。
三笠山が木々の隙間から見えると、ロープやハシゴが設置された岩尾根が始まった。時々展望があるが、思った以上に雲が低く、三笠山の山頂は雲に包まれていた。慎重に登りきると、三笠山の山頂にもお堂があり、御嶽山と同じ三笠山刀利天王が祀られていた。

三笠山から一度下りて、再び樹林帯になり、しばらくすると少し開けた諏訪山の山頂となった。
蒸し暑さがあったためなのか、予想よりも雲が多くて低かったためなのか、登頂しても気分がぱっとしなかった。
ひとまず、山頂にある祠に手を合わせ、登頂させていただいたお礼を伝えて、三笠山へと引き返した。

下山は遠回りになるが、浜平コースから沢沿いを麓へと下りた。
これで、無事に諏訪山までの広大な秩父山地の山を全て登り終えることができた。明日からは、久しぶりに100キロを超えるロードとなり、大きく山域が変わる。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです