日記

旅は仕事?
2019.08.28

最近、山や宿、道すがらでよく言われることがある。

「お仕事とはいえ、大変ですね~」
「NHKからの出演依頼とはいえ、よく頑張りますね~」
「出演料は数千万円くらいもらっているんですよね」
「今回はこの辺りをまとめて収録ですか」
「今、この山を撮影しに来ているのですか」

百名山や二百名山の時にはあまり聞かなかったような内容が多い。

これまでは、番組とは関係なく、自分のホームページにて、GPSトラッキングをしていたため、リアルタイムに旅が進んでいることが分かりやすかった。しかし、今回は安全面やトラブルを回避するために、GPSトラッキングは中止した。
そのため、月に一度の放送や毎日アップするSNSの情報から、旅の進行状況を把握するしかなくなってしまったことも理由の一つになっているかもしれない。しかし、今回のグレートトラバース3から、私の挑戦を知った人も多く、過去の再放送などから、番組がシリーズ化されているために、「NHKの番組の出演者」と思われてしまっても仕方がないことでもある。

番組が長く続くことによるメリットは多大だが、番組のための挑戦でも旅でもない。あくまで、自分自身のために3年もの年月をかけている。
時間があるときは誤解がないように「これは自分の挑戦であり、旅なのです。」と説明するが、未だにほとんどの人が、「毎回撮影の度に、山へ登り、歩き、撮影が終わると自宅に帰っている」と思っているようだ。
また、「旅は仕事」という言葉にもしっくり来ていない自分がいる。

僕は自営業であり、今継続中の挑戦は、多くの企業や個人などからご支援やサポートをいただいて進められている。
プロとして活動していく上で、自分にとってはこの旅、挑戦は、同時に仕事でもあると考えなくてはいけないのかと、自問してみる。
そして、自答は「自営業(プロとして活動しているのだから)なのだから、挑戦は仕事でもある」だった。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです