日記

大菩薩嶺
2019.08.25

5年前にもお世話になったペンションすずらんより、日本一長い山名と言われる牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)への登山道を登る。
前日までは、上日川峠(かみひかわとうげ)より最短ルートで、大菩薩嶺へと登る予定だった。しかし、地図を広げているとき、大菩薩嶺(だいぼさつれい)の近くに日本一長い山名の山があることを思い出した。ペンションのご主人に確認すると間違えではないようだ。さらに運がよければ富士山が見られるそうだ。
ということで、急きょルートを変更した。

1時間半ほどで14文字にもなる山名を持つ山頂に到着。幸先良く富士山ともご対面だ。
そこからは甲州アルプスと言われる縦走へと入る。そこが、想像もしていなかった気持ちのいい縦走路だったことは、嬉しい誤算だ。大菩薩嶺が近づくにつれ、展望が開けてくる。たくさんの登山者を魅了する理由が一目瞭然、大菩薩峠からの稜線が始まった。週末だったこともあり、たくさんの登山者で、賑わっていた。

東側は沸き上がる雲と樹林で展望はほとんど無いが、対称的に稜線の西側は、草原と青空が広がった。
歩きながら、百名山のときは大菩薩嶺の魅力の1割しか味わえなかったことに気が付いた。5年越しで残りの9割をじっくりと噛み締めた。

大菩薩嶺の山頂は、相変わらず展望はないが、ここまでの道のりで十分すぎるくらいだと感じていた。お昼をまわり、少しずつ登山者が下山していくとともに、再び大菩薩峠へと戻り、そこから丹波山村(たばやまむら)へ続く、長く静かな尾根を駆け下りた。
満足のいく内容に、いつしか昨日までの富士山への名残惜しさはどこかへと消えていた。

丹波山村へと下りて、すぐに気になる幟を発見。日本一長いローラー滑り台とあった。この日2回目の日本一をゲット。ここで出会った学生たちからの誘いで、連結して滑るスリリングな経験をして、長い1日が終わった。

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