お店でナポリタンは人生初!?
2019.06.24
水窪にて1週間ぶりの休養をはさんで、静岡県川根本町へと向けて出発。
当初の予定では、水窪より林道を経由して、黒法師岳へと登るはずだった。しかし、ここも予定していた林道が通行止めとなったため、車道で南アルプス深南部の山々を南側からぐるりと川根本町まで、回り込むことになった。そして、今日は迂回路を行く初日となる。
宿泊地の都合上、初日は15キロ先の佐久間町まで、晴れ間の中にもくもくと成長する積乱雲を気にしながら歩いた。朝の天気予報で雷雨注意報があったため、気になっていた。
昼時に、一山隣で激しい雷雨が発生していた。雨雲レーダーをみると、今いる場所も1時間後には雷雨となると分かり、先を急いだ。もう走っても追い付かれてしまうとあきらめて、どこかでしのぐ場所はないかと探していると、ポツンと喫茶店があった。
営業時間はわずかに過ぎていたが、丁度ご主人が店先に出てこられ、雷雨をやり過ごさせてほしいと伝えると、快く入れていただけた。さらに、ラーメン以外なら注文ができると言ってくださったので、ナポリタンを注文した。
熱々の鉄板に薄焼き卵が敷かれ、その上にしっかりとトマトケチャップで味付けされ、ピーマン玉ねぎソーセージもふんだんに使われたナポリタンが湯気を上げて運ばれてきた。匂いからして美味いこと間違えなしだ。ふと、店でナポリタンを注文したことが記憶に無いことに気づく。匂いの通り自分好みのナポリタンに大満足だった。
ご主人に今日はこのあと雷雨になりますかねと半信半疑で聞くと、「天気予報よりも俺の予想の方が当たるから雷雨にならないよ!」と自信満々に言われたので、ちょっと信じきれなかったが、腹を決めて飛び出した。すると、本当に雨雲レーダーにあった影はなくなり、すっかり青空となっていた。
ご主人を疑ってしまったことに「すいません!」と心で言った。