迷走
2019.06.21
中央アルプス縦走から、スムーズに南アルプスへと戻りたかったが、177座目となる予定だった奥茶臼山への入山が7月上旬できないことになり、大幅なルート、スケジュール変更が発生した。
複雑な南アルプス縦走がさらに複雑になったわけだ。そのため、177座目は熊伏山となったが、この山へのルートも、予定していた登山道が通行止めとなったことで、わざわざ峠越えをして静岡県側から登る計画を立てた。
飯田市から天竜川に沿って、日本一長いローカル線、飯田線の平岡駅まで南下し、そこから天竜川林道を使って、静岡県浜松市天竜区水窪へと回り込む予定を立てた。だが、その林道がとても1日で歩ききれる距離ではないと分かり、急遽飯田市遠山郷(とおやまごう)へと宿を取った。
しかし、平岡駅の宿を出発して数歩行くと「熊伏山登山口へ→」と書かれた看板が目に入った。
「え!?平岡から熊伏山にのぼれるの」と思わず声が出た。
本当に登ることができるかを役場で確認をすると、通行可能であり、専用の地図には自分の地図にはない登山道が載っていた。
「しまった!」と思った。この日はそもそも、平岡から遠山郷の宿までわずか13キロしか歩かないため、出発した時間が遅く、とてもこれから登って水窪に下りられるゆとりはなかった。さらに、遠山郷の宿をキャンセルするわけにもいかず、結局、遠山郷へと予定通り向かい、明日朝一に出発して平岡へと戻り、平岡から熊伏山へと登ることにした。
無駄に1日をロスし、無駄に往復26キロを歩くことになるのだが、心身は正直で、今日慌てて登っても、いい登山だったと下山後に振り返ることはできないと言っていた。
モヤモヤと軽い熱中症で頭痛もあったため、滝に打たれて、それをスッキリさせた。
このズレが後々どう旅のスケジュールに影響するかは今後の自分次第だろう。