冬毛の雷鳥さん
2019.04.18
縦走3日目は夜明けから火打山へと出発。なぜなら、天気予報が早まり、3泊4日を2泊3日へと変更したためだ。
朝日がまだヒュッテに差し込む前に出発、145座目となる火打山の山頂にはすでに日差しが当たっているのが見える。名前からは想像もつかないほど穏やかな姿をしていた。
そこへ、「グガガガー」久しぶりに聴く鳴き声が!雷鳥の声だとすぐに気づき、声の方へ目線を降ると、真っ白な冬毛の雷鳥がひょっこり顔を出した。
冬毛へと生え代わり変わり始めた乗鞍岳から年を越して、初めて見る冬毛の雷鳥との遭遇は、山からのご褒美だったかもしれない。
火打山山頂から見る景色は妙高山の時よりも心にゆとりを持てていた。手が届きそうなほど近くにある焼山に背を向けて、予定を早めて、杉野沢橋へ続く沢筋を、スキーで滑り降りた。
そこからは、乙見山(おとみやま)峠へと続く林道に沿って、小谷(おたり)温泉へと峠越えをした。長野県側は、新潟県側よりも雪溶けが進み、谷間は雪崩の巣と化していた。慎重に進んでいたが、さらに冬眠から目覚めた熊とも遭遇して、山の春がここ数日で急速に進んだことを感じだ。スキー縦走はまだまだ続く。
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