初のスキー縦走へ
2019.04.16
5日間お世話になった大学時代の恩師の旅館を6時半に出発。見送ってくださる姿が嬉しかった。
食料は4日分、16000キロカロリーと雪山登山に必要な25キロを超える装備を背負い杉ノ沢へ向かった。
最初のスキー縦走は3泊4日の予定、4日目の天候次第では、2泊3日で小谷温泉へと下山できる予定を組んだ。
初日は高谷池ヒュッテまで登るだけだが、一番荷物が重い状態のため、そう簡単ではない。
池ノ峰までは、下見の甲斐あって、スムーズに進む。そこからトラバースをしながら、1時間ほどで、笹ヶ峰からの夏道と合流した。黒沢端を渡ると、そこからは一気に傾斜がきつくなり、表層雪崩の痕跡もある中、緊張感を高めて、何度もジグザグを繰り返しながら、十二曲がりまで標高を上げた。
ふぅと一息つきたいところだったが、すぐに今日一番の急登が目の前に迫った。思わずスキーでは登れないと判断し、坪足で登ったが、想像以上に埋まり、ほとんど埋まらないスキーのスゴさを身をもって体感した。50メートルほどで力尽き、再びスキーを履いて、富士見平まで登った。
富士見平まで来ると、谷間の向こうにようやく高谷池ヒュッテが見え、周りの山々も一望する事ができた。少し緊張感を緩めながら、斜面をトラバースし、出発から約9時間…無事に初日の行程を終える事ができた。
ヒュッテは週末の小屋開けのために、すでに数人のスタッフが、せっせと雪かきを始めていた。
3階の冬期利用スペースに荷物を上げ、濡れたものを日暮れまでのわずかな時間干して、雪を溶かして水を作り、夕食を夕日を見ながら済ませた。
縦走2日目は、頸城山塊(くびきさんかい)最高峰であり、スキー縦走の結果を大きく左右する最難関の妙高山へと登る。
一歩一歩が初体験となり、即実践のスキー縦走はまだまだ始まったばかり。
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