日記

懐かしい場所へ
2019.04.02

朝起きると窓の外は、雪が舞っていた。
気温もグッと下がり、開花した桜も花冷えとなっていた。さらに、気になるのは山間部の積雪量だ。季節外れの寒気に、山はすっかり真冬へ逆戻りの様相だという。
気持ちが不安にかられるが、まずは今目指している山へと集中しなくては、と言い聞かせた。

朝の雪も日中には、雨となり、昼過ぎには上がってくれた。今が旬の生きたホタルイカを観たあとは、10年ぶりに訪れる懐かしい場所へと向かった。その場所とは、トランスジャパンアルプスレースのスタート地点。10年前は25歳で、アドベンチャーレースの世界に飛び込んで、2年目だった。
このレースで初めて、日本アルプスを縦走し、単独で歩いた距離としては人生最長だった。身体も心もボロボロになりながら、「何がなんでもゴールする!」ただそれだけを一心に突き進んだレースだった。
あのときの自分は、まさか今のようなチャレンジを3回もするとは思ってもいなかった。

実は懐かしいと言っても、当時は真夜中だったため、どういう場所からスタートしたのかをはっきりと覚えてはおらず、日中に来るのは初めてだった。
このレースもテレビで放送されたことにより、爆発的に注目度が上がり、今では隣接するミラージュランドで魚津市長が出席しての開会式や花火も上がるという。
いつかまたここに立つ日が来るのか…。
そんなことを思いながら、黒部市内の宿へと走った。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです