日記

紙漉き初体験
2019.03.30

コキリコの町(※)から峠のトンネルへと向かう途中で、世界文化遺産の一つ、五箇山(ごかやま)の合掌集落へ立ち寄った。雨天ではあったが、海外からの旅行者もちらほらと歩いていた。
集落内に「和紙漉(す)き体験」の看板があり、10分700円とあった。どんな体験かとふらりと入ってみると、人の住まなくなった合掌造りの家を管理維持するために、五箇山和紙の職人さんが体験を始めたという。短時間で手軽に漉き体験ができるように、思考を凝らした方法で体験することができるようで、これまで紙漉きをした経験がなかったため、思い出の一つにと、やってみることにした。

職人さんの実演を見よう見まねでやってみるが、やってみるとこれが意外と難しく、そう簡単には当然のようにいかなかった。それでも、最終的には不恰好ではあるが、ちゃんと一枚の紙になっていた。
何を書こうか決めていたわけでもないが、自分が作った初めての紙を手にして、嬉しかった。紙が濡れないように注意しながらトンネルを抜けて、散居村(さんきょそん)が広がる砺波(となみ)平野へと下りた。

午後からは雨足が強まり、久しぶりにずぶ濡れになりながら、井波彫刻の町へと到着した。

※「こきりこ」
越中五箇山・上梨の山里を中心に伝承された古代民謡。国の無形文化財に選定されています。詳しくは「世界遺産五箇山観光情報サイト」をご覧ください。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです