日記

犬助け
2019.03.10

新城市阿寺(あてら)に移転したお茶屋さん「紋屋」での時が止まったような、ゆったりとした時間はあっという間に過ぎていった。
名残惜しさが漂いながらも、雨予報の一日へと出発した。冷たい雨はすぐに強くなり、豊川の町へ入ってすぐに、玄関先で雨に打たれながら、ぶるぶると震える老犬と目があった。

近寄ると、首輪を繋ぐ鎖が自分の後ろ足に絡み、身動きがとれなくなっていた。近寄ると長い時間、雨に打たれ続けたのだろう。反応は弱々しく、触れてもおとなしくしていたので、鎖はすぐに外すことができた。
しかし、外したのに自ら立ち上がることができなかったため、抱えて屋根の下へと移動させて、一件落着。
人助けならぬ、犬助けは初めてだった。冷たい雨に打たれ続けたからこそ、犬の気持ちもわかったのかもしれない。


※三河國一之宮砥鹿神社(とがじんじゃ)に立ち寄りました。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです