難所の大井川
2019.03.05
旧東海道は江戸時代に最も使われた道だと思うが、平坦な道のり故の難所がある。それは、街道が川の河口近くを通るため、大きな川を何度もわたらなくてはいけないのだ。その中でも大井川は最難所とされ、「越すに越されぬ大井川」と言われたほどだ。
大井川の下流には、ギネス記録にもなっている木造の橋「蓬莱橋(ほうらいばし)」がある。長さは約900メートル、時代劇でもよく撮影現場として使われると聞く。
渡るには通行料100円が必要だ。
しかし、今回は橋脚が流されたために、工事中だった。それにより、橋は真ん中まで歩いて折り返し、対岸へは渡れなかった。
とはいえ、橋からの眺めはとてもいい。
上流に架かる橋に戻るか悩んだが、河川敷を歩きながら、大井川を橋を使わずに渡った方が早いと考えて、適当なところで渡ることにした。
昔は難所だった川も今は上流にダムがあるために、水量調整がされて、徒歩でも楽に渡ることができた。
もちろん、アドベンチャーレーサーだから、着の身着のままで。浅瀬を選んで渡ったので、膝下の深さ。
久しぶりのプチアドベンチャー気分を味わって、笑顔で対岸へ。少しだけ江戸時代の人たちを体験できたと思う。
対岸の山へ石畳を抜けると茶畑が広がっていた。山には大きな「茶」の文字も。さすがお茶の国、静岡だ。その後は、線路沿いをひたすら歩き続け、夕日に染まる磐田市に入った。
※注)安全のために、大井川を渡るには橋をご利用いただけますよう、よろしくお願いいたします。