絶メシ!?
2019.02.09
皆さんは「絶メシ」という言葉をご存じだろうか。
浅間隠山から高崎市内へと歩いているときに、倉渕(くらぶち)の国道沿いにある蕎麦屋に立ちよった時に出会った。
そばの他に目を惹いたのは「ます重」だった。ます重?となったが、店に入ると店内は味のある雰囲気。そして、壁には大きなポスターがあり、「絶メシ」と書かれている。
ます重がどういうものかの解説もあり、この店の名物となっていた。
考案したのはお店の先々代のお祖母ちゃんらしく、ますの養殖をしていたということで、きれいな水で育った新鮮なます(ニジマス)を、どうにか店の名物にしたいということから、サンマの蒲焼きをヒントに、揚げたますを特製のタレに浸して、ご飯に乗せる「ます重」が誕生したそうだ。
3代目のご主人に話をうかがうと、絶メシは昨年から高崎市の考案で始めた取り組みらしく、市内の30店舗ほどのお店が紹介され、全てが「後継者がいないために、伝統や名物が途絶えてしまうお店」ということで、「絶メシ」という言葉をインパクトに、今注目を集めているそうだ。
ます重はお弁当にもなっていて、昔から駅弁のように購入してくださる常連さんも多いらしい。
そばとのセットで注文したが、想像以上の美味しさと、自分好みの味付けに、そばの存在を忘れてしまうほどだった。
ご主人いわく、注文を受けてから、店の裏の生け簀からニジマスをとり、さばいて揚げるので、鮮度はもちろん、揚げても身が柔らかく、頭から尻尾まで全て食べることができる。
久しぶりにうまい!とおもえる食べ物に出会った。是非、浅間隠山や榛名山に登る際はこちらでます重のお弁当を買ってみてください。