千葉路往路は1日の移動距離が平均で30キロだったのに対し、復路は1日40キロ。1ヶ月ぶりに旅を進めているので、足慣らしに千葉路はちょうどいいと考えていた。

鴨川市から勝浦市へと続く国道は、道が狭く、歩道も少ない。ただし、トンネルはなぜか、歩行者専用がある。
いくつかあるトンネルの中に、興味深いトンネルがあった。御宿（おんじゅく）の手前に230メートルのトンネルがあり、その中が水族館のように様々な海洋生物がペインティングされていて、通り抜ける人の目を奪った。

色とりどりの魚たちはどれも鮮やかで、しっかりと描かれている。
何もなければ、長く薄暗いトンネルも、アイディア一つで楽しい時間にしてくれる。
海と共に生きる町ならではの工夫だと感じた。
製作日数は2年間、述べ900人のボランティアの方々の力作だ。歩行者専用のトンネルのため、車に乗っていては気づかない。歩き旅ならではの出会いだ。