故郷を感じて
2018.11.20
昨日は雲に隠れていたアルプスの峰々も、今日は朝から顔を見せてくれていた。
駒ヶ根から伊那谷(いなだに)を流れる天竜川まで一気に下っていく。
たまたま渡った橋は60年前に架けられた吊橋だった。橋板が木製なのには驚いたが、今も現役のこの橋は地元の人々にとって欠かせない生活道になっているようだ。
そこから先は伊那市、目的地となる高遠町(たかとおまち)へと続く。田畑の畦道からの景色は見事だ。いまは少なくなった砂利道が懐かしく、北海道富良野市麓郷(ろくごう)で過ごした少年時代を思い出した。
風は冷たい北風だが、強い日差しと見渡す景色に寒さを忘れることができた。
日本一長い中央構造線に奈良県以来の再会をし、高遠町の山室川(やまむろがわ)沿いにある廃校をリフォームした宿へと落ち着いた。
隣にある弘妙寺は別名「ゴルフ寺」とも呼ばれ、不思議なパワーがあるらしく、ここで祈願をしたゴルファーはいい成績が残せるという事で、そう呼ばれるようにもなったという。明るくユーモアある住職と、ずんぐりとした北海道犬も訪れる人を癒してくれるという。
薪ストーブの温もりに、今日もいい1日だったと振り返ることができた。