中山道を歩いて
2018.11.17
江戸時代に整備が進んだ五街道のひとつ、「中山道(なかせんどう)」。江戸と京都を結んだ道は550キロにも及ぶ。一番の難路でもあり、その中でも木曽路は険しい道のりの連続のため、69ある宿場のうち、深い谷間を抜ける木曽には11もある。そのうちの妻籠宿(つまごじゅく)から馬籠宿(まごめじゅく)へと続く、街道を歩く事ができた。
太陽の日差しが届かない谷間を登っていく。静かな時間が流れ、ほんのちょびっとだけ、この街道を歩いて江戸や京都を目指した人々の雰囲気を味わうことができた。日本にはこの他のも、たくさんの街道や古道があるが、そのほとんどが置き去りとなり、今となっては荒れ果ててしまっていることだろう。
素晴らしい文化や歴史が詰まっている道を、改めて見直し、修復し、守って行く事がとても大切なことではないかと感じずにはいられなかった。
峠を越えると、馬籠宿から登って来る観光客が多数、皆、妻籠宿へと向かうようだ。その中のほとんどが海外からの方ばかりで、日本人のほとんどは宿場の中だけを歩き、宿場と宿場をつなぐ街道を歩かずに、車で移動をしてしまう。
その光景に少し違和感を覚えたのは気のせいだろうか。
馬籠宿に着くと、飛び込んできたのは明日登る恵那山の堂々たる姿だった。その姿に思わず「いい山だ~」と言葉が漏れた。観光客で賑わう馬籠宿で腹ごしらえをした後は、夕飯の材料を買い込んで、神坂峠(みさかとうげ)へと駆け上った。
今晩の夕食は萬岳荘で鶏ちゃんだ!