序盤の節目
2018.10.23
出発から標高3000を超えていると、体は昨日よりも強ばる。槍ヶ岳は今朝も相変わらず、天高くそびえ、山荘から方々へ旅立つ登山者を見送ってくれている。
僕もその一人、東鎌尾根から喜作新道を通り、旅の大きな節目となる百座目「大天井岳(おてんしょうだけ)」へと向かった。
今日のルートは4年前に、常念岳から槍ヶ岳を目指す際に予定していたが、西岳からの下りに雪渓があり、通過は困難との情報に断念していた。それ以来、歩く機会がなく、いつかは歩いてみたいなと思い続けてきた。そして、今回それが実現した。
槍ヶ岳を中心に東西南北に尾根が走る。東鎌尾根は北鎌尾根に次いで切り立ち、荒々しさを感じる。地図の情報通りハシゴとクサリの連続となった。西岳ヒュッテに到着して、やっとホット一息という具合だ。
初めての場所からの槍ヶ岳は見ごたえあり!穂高岳まで穂高連峰が一望だ。
西岳から大天井岳までは、見え隠れしながら、徐々に形を変える槍ヶ岳を楽しんだ。そして、百座目はどんどん大きくなってくる。
12時前に空腹を耐え続けて、営業中の大天荘(だいてんそう)に到着した。山頂は山荘からわずか5分だが、山頂よりもまずはお腹を満たした。
天ぷらそばとカレーライスを食べて、心地よい満腹感のまま、山頂に向かった。そして、この旅の序盤戦最後の百座目「大天井岳」に立たせてもらった。
3年ぶりの山頂からは、自分がたどってきた東鎌尾根、喜作新道が大天井岳と槍ヶ岳の架け橋のように見える。ここまでずっと槍ヶ岳に見守られていたことも感じられた。
休む間もなく旅は続き、すぐさま表銀座へ入り、101座目「燕岳」へと駆け出した。
これまでの旅ならゴールとなった100という大台も今回は始まったばかりの通過点♪あと200!楽しみはまだまだこれからだ。
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