日記

いい1日、第2ループ完歩
2018.10.16

2日間お世話になった太郎平小屋を6時半に出発。ゆったりと北ノ俣岳へと登っていく。
霧が立ち込めると、早速雷鳥が挨拶に来てくれた。山頂につくとドンと黒部五郎岳、そして、兄弟のように等間隔で笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山がきれいに見えた。曇り空に溶け込むように、並ぶ4座が美しい。北ノ俣岳から一度、鞍部へ下りて、黒部五郎岳へと登り返した。

4年前は黒部五郎岳も濃霧の中の登頂だったため、今回は美しいカールを見たい気持ちがあり、霧に包まれる前の登頂を目指した。
なんとか間に合い、10年ぶりにカールを見下ろした。思わず「大きいなぁ~」と声が出た。
山頂は西からの風は冷たいものの、霧に包まれることはなかった。腰を下ろしてカールを眺めながら、コーヒーで温まった。
黒部五郎岳からは、これまで歩いたことのない稜線コースで黒部五郎小屋へと下りた。

山頂から離れ始めると、天気はさらに回復し、太陽の光りがカールに差し込んだ。思わず始めて歩いた稜線からの眺めに、気持ちが高揚した。
すでに小屋終いしている黒部五郎小屋の、懐かしい冬季小屋の前で、太郎寿司を頬張った。

苦手な黒部五郎小屋から三俣蓮華岳への登りを頑張り、3日ぶりに黒部川源流を眼下に見た。
三俣蓮華岳に登頂すると、山頂からはお世話になった三俣山荘が見えた。
無事に薬師岳、黒部五郎岳と登ってきたことを伝えたく、法螺貝を黒部川源流の谷に響かせ続けた。すると小屋のスタッフの方が気づいてくれて、小屋からぞろぞろと人が出てくるのが見えた。そして、「ヤッホー♪ヤッホー♪」と声が聞こえ、「ありがとうございました~お世話になりました~」と叫ぶと「バイバ~イ!」と返ってきた。
初めて山頂と小屋の方々とメッセージの交換ができて、感動した!

それから、双六岳を経由して、4年ぶりの双六小屋へと入った。
ようやく、北アルプス中心部の迷路から脱出し、いよいよ北アルプス南部の山々へと足を踏み入れる。
満足度の高い1日となった。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです