後立山連峰へ
2018.10.04
いよいよ、北アルプス最長の縦走が始まる。
まずは朝日岳への登山口に向けて、舗装された林道を歩いた。
出発から結構な斜度で、どんどん標高を上げていくが、峠を越えると北又沢まで今度は標高を下げていく。
北又小屋にて登山届けを提出して、ダム下の吊り橋を渡り、イブリ山までの急登を足取りを確かめながら歩いた。荷物は久しぶりに15キロ以上、靴はランニングタイプの物から、登山靴に変えたことで、今までと同じような足取りでは登れないためだ。
丁度いい歩幅、ペースを探った。
一合目、二合目と標高100メートル上がるごとに、合目が増えていく。五合目につく頃には、いいリズムをつかんできた。水場で補給をしてさらに標高を上げていく。八合目位からは遠く富山湾までキレイに見える。それから間もなく、1791メートルのイブリ山に登頂した。
イブリ山から初めて朝日岳が見え、手前の前朝日から紅葉で彩られた姿に心が動いた。北アルプスらしくない姿に先へ進むことが待ち遠しくなる。
イブリ山からは所々に木道や木段があり、脇をチングルマの紅葉が固めている。見上げれば、カエデやナナカマドの黄色や赤色、笹の緑が広がっていく。
ウキウキルンルンで、木道の終点が見えると、朝日岳の下に赤い屋根の朝日小屋が目に入った。静かでいい雰囲気の佇まいに一目惚れだった。
時刻は午後2時過ぎ、小屋の女将さんやスタッフの方々に「初めまして、お世話になります♪」と挨拶をした。カップラーメンをすすって、腹ごしらえをして、翌日よりも今日の方がコンディションがいいということで、部屋に必要のない荷物を置いて、朝日岳へと向かった。
荷物が軽くなり、羽がはえたように、木段を駆け登った。30分ほどで後立山連峰最初の朝日岳に登頂した。山頂までも、北アルプスらしい姿はなく、久しぶりに北アルプスで自分好みの山に会えた。
山頂を通りすぎて、栂海新道側へちょっと下ると、その先には懐かしい上信越の山々が迎えてくれた。
雨飾山、火打山、妙高山、高妻山、戸隠山などなど。いつかは歩いてみたい栂海新道もそそられる曲線で、日本海へと続いている。
山頂で腰を下ろし、コーヒーを一杯のみ、朝日小屋へと戻った。
朝日小屋の目玉は食事らしく、夕食は富山尽くしとなった。こぶじめ、ホタルイカ、おでんなど。
一番驚いたのは、トイレにウォシュレットがついていたことだ!
山小屋に!?と衝撃だった。
昨晩が準備で寝るのが遅くなったため、心地よく早めに就寝となった。
また訪れたい場所となった。
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