里へ
2018.09.14
ハードな1日となった昨日の疲労は、しっかりと下半身に残っている。濃い霧に包まれた谷間を歩きながら、一つ目の峠を目指した。峠の途中からは、雲の切れ間に立山と剱岳が見えた。北陸の山深いエリアに入ってから、何日が過ぎただろう。午後には水田が広がる、平野部に下りられる。
二つ目の峠へは草が延びきった林道を歩いて越えた。茶色く濁った庄川沿いの国道を、里に向かって駆け下りた。
久しぶりにどこまでも平らな水田地帯に懐かしい感じがした。金色の稲穂が、皆刈り獲りを待っている。霞む空の奥には医王山が見えた。
夕方、この日、旅のサポートをしてくださっているスポンサーのゴールドウイン本社を初めて訪問した。たくさんの従業員の方々に温かく迎えられ、激励も頂いた。
改めて、いつも旅を支えてくれている装備の数々は、たくさんの人の思いと技術が詰まっているのだと感じることができた。