日記

山の日
2018.08.11

今日は山の日、2016年に国民の祝日として、20年ぶりの追加、施行されてから、3度目となる。
1年目は北海道大雪山系黒岳にいた。2年目はアメリカワイオミング州で開催されたアドベンチャーレースに出場していた。そして、今年は三重県鈴鹿山脈の御在所岳となった。
この山に登るのは2度目だが前回は、武平峠(ぶへいとうげ)まで車道を歩き、濃霧と雨の中を登ったため、ほとんど景色を見ることは出来なかった。そのため、御在所岳も自分の中では、登り直したい山の一つとなっていた。

藤原岳の麓より、早朝から強い日差しを浴びながら、御在所岳の登山口として選んだ朝明渓谷(あさけけいこく)を目指した。予定よりも1時間遅れで、登山口を出発、頭上には怪しい雲が立ち込めていた。一抹の不安を抱きながら、峠までかけ上がる。
足元は昨日の藤原岳とは違い、花こう岩で出来ていた。奇岩の多いといわれる御在所岳がどんな感じなのか、ワクワクしてきた。

主稜線が徐々に緩やかになり、登山道を囲む木々が低くなると、早速大きな花こう岩が現れた。その頃にはいつの間にか、怪しい雲はどこかにいってしまっていた。
国見岳手前のピークからは、山肌からつきだした奇岩がいつも見られ、屋久島宮之浦岳を彷彿とさせてくれた。
国見岳の大きな岩によじ登ると、ようやく御在所岳が見えた。御在所岳もまた、東側が断崖絶壁となり、花こう岩が剥き出しになっている。
御在所岳山頂とロープウエイ駅の間にある小さなスキー場を行き交う、子供たちのはしゃぐ声も聞こえてきた。

不思議な石門で記念写真を撮って、観光客で賑わうスキー場へと合流した。
山頂は登山者よりも、観光客の方が多く、前回とは全く違う雰囲気の中、登頂した。
そして、初めて山頂からの景色を見ることができた。
スキー場で赤トンボの分布を調べるイベントが開催されていた。虫とりアミを持って参加する子供たちの姿を眺めながら、レストハウスで名物のカレーうどんを食べて、湯の山温泉へと下山した。
下山中にロープウエイのゴンドラから「ヤッホー♪」と叫ぶ子供たちの声に、「ヤッホー♪」と送った。
また一つ登り直すことができた。

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