日記

石灰岩の藤原岳
2018.08.10

地元の方に「この時期の藤原岳の魅力は?」と伺うと「んー何も無い」と返ってきた。
少し意気消沈したが、自分で見つけるしかないと、切り替えた。
骨折していなければ、鈴鹿山脈縦走を予定していたが、残念ながら今回は叶わなかった。

それでも、少しは鈴鹿山脈の稜線歩きを味わいたく、山口登山口から頭陀ヶ平(ずだがひら)へ登り、天狗岩経由で藤原岳を目指すことにした。

蒸し暑さに耐えながら、急斜面を汗だくで稜線まで一気に登る。稜線は濃い霧に包まれていたが、火照った体にはちょうど良かった。
苔むした石灰岩と灌木帯を霧が包み込み、鈴鹿山脈が幻想的な森の中を歩かせてくれた。

天狗岩で霧が晴れるのを待ち、晴れた先に藤原岳を望むことができ、そこから藤原岳までは、草木の深い緑と点在する白い石灰岩のコントラストに感動した。そして、石灰岩の庭のような山頂台地も見事だ。
山脈からは、小さく見える御在所岳へと延びる鈴鹿山脈の大きさに見とれた。
いつかは、ここを駆け抜けよう…そう思い下山した。

下山後に麓より、藤原岳を見上げると、石灰岩の大規模な採石場が目に飛び込んだ。
ここもまた、削られていく運命の山なのだろうか。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです