役行者の足跡を追って
2018.07.01
当初は金剛山から奈良へ入り、竜門岳へ向かう予定だったが、ダイヤモンドトレールを含めた葛城修験の道を歩くことにした。理由は、六甲全山縦走が良いきっかけになったのだが、近畿地方最長の縦走となる大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)を歩くためには、開祖の役行者さんが初めて修業をした金剛山地をより長く歩くことが必要だと考えたからだ。
前日のハードワークが影響したのか、縦走2日目は1時間の寝坊から始まった。宿を6時過ぎに出発、昨日に続きダイヤモンドトレールをたどる。
今日は金剛山ロープウェイ近くの宿から犬鳴山温泉(いぬなきやまおんせん)まで、約46キロ、コースタイム17時間でこの旅最長の縦走となる。出発から標高の高いところを歩いているため清々しい。だが、杉桧の林の中をひたすら歩くため、景色の変化はほとんどない。
11時過ぎに岩湧山(いわわきさん)に到着した。ここでこの日初めての広大な眺望を得ることができた。結局ここがこの日の一番となった。
他にもたくさんの登山者がいて、同じように景色を楽しんでいた。
ダイヤモンドトレールの終点となる槇尾山(まきおさん)に向かう途中で、一度標高を400メートル以上下げて峠に下りると、スゴい暑さと夏休みのように川遊びを楽しむ子供たちの声が聞こえた。それに混じって、川に飛び込みクールダウン♪
心身ともにスッキリしたあとに、槇尾山へと登り返した。
槇尾山の中腹にある施福寺(せふくじ)がダイヤモンドトレールの終点になり、休日のためか、たくさんの参拝者が登ってきていた。
寺の方にちょっと話を伺うと、予想通りこの寺も役行者さんの足跡があった。
施福寺から犬鳴山への尾根道は、峠や分岐に道しるべや距離を示す石が数多くあり、歴史ある古道を感じながら歩くことができた。(後半はほとんど走っていたが…)
和泉葛城山(いずみかつらぎさん)が最後の山となり、同じ葛城山でも全く違う山だった。和泉葛城山には古い神社仏閣があり、役行者さんや修験者の行場でもあったと解説を読んで知った。
犬鳴山温泉への下山途中にも、行者の滝があり、立ち寄ると役行者さんの石像があり、石鎚山の成就社以来の再会となった。
百名山二百名山の時の縦走を思い出すような、修験のような1日となった。
明日からもまだまだ役行者さんの足跡をたどる日々は続く。
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