日記

大阪で地震!
2018.06.18

姫路市内へ向かう準備を整え、出発前にトイレに入っていると突然あの音が部屋に鳴り響いた。
緊急地震速報の「地震です!地震です!」と。
4月の島根県での地震がよぎる。警戒アラームが鳴ってから数秒後、ドンという音と共にガタガタガタと揺れ始める。揺れは20秒ほどで収まり、すぐにテレビのニュースを見た。
震源地は大阪北部、最大震度は6弱となっていた。月曜日の朝8時、通勤通学の時間、新しい1週間が始まる日に、関西地方を大きな地震が襲った。
出発時間まで、テレビに釘付けとり、被害の状況は発生直後のため、把握が出来ていないのが伝わってきた。
SNSなどでは、家族や友人知人の安否などを確認しあう投稿やメッセージが溢れた。

島根県での地震を思い出していると、携帯電話が鳴った。
出るとなんと!三瓶温泉でお世話になった旅館の女将さんだった。
「ご無沙汰しています。地震の影響は大丈夫ですか?」とまだまだ島根県での地震の影響が残る状況にも関わらず、僕のことを案じて下さる女将さんの気持ちがありがたかった。
地震の影響がわかないまま旅を進めることに不安を感じながらも、再び女将さんに背中を押してもらった感じだった。
「自分が今できることを精一杯しよう。」そう決心した自分を思い出した。

そして、白鷺城という愛称で呼ばれる「姫路城」へと向かった。その途中、日本玩具博物館というとても興味深い看板を見つけ、住宅街の細い道を抜けた先に、森の囲まれた場所に外見は博物館というイメージからはかけ離れた建物が建っていた。
館長さん直々に、館内にある55年もの歳月をかけて収集された国内外の様々な種類のおもちゃ、各年代のおもちゃなどが所狭しと展示されていた。
展示されている玩具はごく一部で、ご自身で収集された玩具、寄贈された玩具は全部で9万点以上あるそうだ。

日本の玩具は世界的に見ても、精巧かつ緻密で、多種多様、どれも素晴らしい日本の財産だと、館長さんが目を輝かせて解説してくれた。しかし、日本の玩具は文化財産としての価値が低いままだという。年間6万人の来場者があるが、最近は外国人の来場者が増えて、皆日本の玩具の豊富さに驚愕するそうだ。
日本玩具博物館とあるが、実は個人で博物館を建てたそうで、玩具の博物館では日本一の収蔵数ということだ。これからも、館長さんの挑戦は続く。

その後は姫路城まで走り、閉門までの1時間半、姫路城内部をじっくり巡り、姫路城が白い理由や築城から400年以上も残る遺産のすばらしさに触れることが出来た。

姫路市内は地震の影響による混乱は見られなかったが、姫路駅に行くと新幹線は運休中、在来線は遅れなどが出ていた。ホテルに入りテレビのニュースで、震源地を中心に犠牲者や負傷者、断水や火事などの大きな影響が出ていることを知った。

この場を借りて、地震によって亡くなられた方々のご冥福と、影響を受けた方々へのお見舞いを申し上げます。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです